恵那の暦・二十四節気『立冬』

立冬とは、冬がはじまる頃。紅葉がぐっと進み、野山の錦に目を奪われます。そして木枯らしが吹き、真冬の寒さに備えて冬の準備を始める「こたつ開き」の時期でもあります。恵那は山間部の冷え込みで「こたつ開き」より早く暖房器具の用意をすることが多そうですね。

明智町 下ケ淵のカエデ

暦の上では冬になるこの日は、「鍋の日」でもあります。この時期お鍋が食卓に並ぶことも増えます。そして、私はお鍋といえばきのこですが皆さんはどうですか。きのこの食物繊維は血糖値の急な上昇を抑えて、代謝や免疫力を上げ、美肌効果があるとされています。お肌がかさかさになる時期にうれしい効果です。

冬のきのこ代表といえば恵那でも栽培されている「しいたけ」です。秋から冬に差し掛かるあたりは出荷も増えるそうです。国産の広葉樹だけを使用した菌床から生まれるしいたけは肉厚で歯ごたえたっぷりです。丸く可愛いしい姿を見ると食欲がわきます。

そしてこの時期に運が良いと「老茸(ロウジ)」「香茸(コウタケ)」など地元で採れたきのこが売られていることがあります。地元だから頂ける採れたてきのこで、これぞ天然きのこという強い味を楽しみたいです。山装う恵那の山からはいろんな恵が頂けることに感謝です。

私の叔父は、どこでどんなきのこが採れるかは誰にも教えないと言っていました。春の山菜と一緒で全て収穫しないということも次の年に向けて大切なことなのです。山を手入れし、自然の恵みを頂くことは尊いことです。

「急行大正ロマン号」で行く明知鉄道恵那グルメ きのこ列車

寒い季節の必需品のこたつやお鍋。こたつは時代によっていろんな形へと変わってきたのかもしれませんが、お鍋は昔と変わらずこれからも家庭で楽しまれていくのでしょうね。この時期の恵那の野菜ときのこをたっぷり使ったお鍋レシピを調べておきたいと思いました。

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kotomi mizuno

恵那市明智町出身。Uターン在住。着付け師。 
山での暮らしに魅了され、お着物の沼に落ち、お出汁は毎日引いています。
えなえーるでは暦、節句を担当。季節の移ろいを感じて表現していきたいです。
髪は盛りたい願望あり。日々是好日。

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