恵那の暦・二十四節気『大暑』

大暑は読んで字のごとく、一年で最も暑くなる時期のことを意味しています。大暑には快晴が続き、気温が上がり続けるという頃で、暦上一年の中で最も暑い時期です。

そして梅雨が明けましたね。空には入道雲がみられ、太陽がぎらぎらと頭の上から照りつけています。また午後になると、突如として夕立や雷雨など、大雨に見舞われる時期でもあります。大きな雨粒がポツ、ポツとアスファルトを黒くすると、突如としてバケツをひっくり返したような雨に見舞われることがあります。「これが鬼雨(きう)かぁー。」と最近覚えた単語を体感しています。

(恵那神社にて)

私は、穀雨の頃に藍の種を蒔きました。そしてこの梅雨の明けた時期に刈り時を迎えます。藍は雨季にぐっと成長する植物だそうです。そして晴れの日が続くこの大暑の頃、葉だけを干して乾燥させます。植物を育てる時期の重要性を感じられます。また、自分が季節の巡りの中にいると感じられることにも感謝を覚えます。これから染めるまで、いくつかの工程がありますが私はとてもわくわくしています。

夏本番と表現しますが、今までの暑さが夏になるための練習だったかのように思えるほど暑いという発想から生まれた言葉です。今年の夏も猛暑に見舞われる予想です。恵那市でも最高気温が35℃以上の猛暑日に慣れつつありますね。今から涼を誘う準備をしておきたいな、と思います。やはり猛暑を乗り越えるためには毎日の食事が必要不可欠です。夏野菜を上手に取り入れ、地のものを頂くようにしたいです。

(明智町野志のとうもろこし畑)

えなえーるでは、食の発信の一つに『発酵』も取り入れています。農学者で発酵学者、恵那市たべる推進協議会のアドバイザーでいらっしゃる小泉武夫先生のレシピを使った動画配信をアップしています。長きにわたって日本人の健康を支え続けてきた発酵食品。消化吸収がよく栄養価の高い発酵食品は、夏バテ解消や疲労回復に最適です。毎日の食卓に取り入れませんか?そして簡単に作れる発酵食を、Youtubeライブにて紹介します。8月5日の木曜日(ハッコーの日)に予定しています。

(えなえーるにて展示しています)

(江戸時代は夏になると甘酒売りが市中に出たそうです)

恵那市は自然豊かで、夏を楽しむ場所がたくさんあります。暑い時期だからこそおいしいご飯もありますよね。夏本番を思いっきり楽しみましょう。

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KOTOMI MIZUNO

恵那市明智町出身。Uターン在住。着付け師。 
山での暮らしに魅了され、お着物の沼に落ち、お出汁は毎日引いています。
えなえーるでは暦、節句を担当。季節の移ろいを感じて表現していきたいです。
髪は盛りたい願望あり。日々是好日。

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