2022『小雪』

お知らせ

恵那の小雪

『小雪(しょうせつ)』とは、雪が降りはじめるころ。まだ、積もるほど降らないことから、『小雪』といわれたようです。暖かい日が続きますが、それでも山間部の朝晩はぐっと冷え込みます。深呼吸すれば気管から肺までひやりと感じ、吐く息が白くなる時期です。

そんな冬の入り口に旬を迎えるのは「恵那シクラメン」です。恵那市はシクラメン発祥の地とされ、全国に誇るシクラメン産地です。うつむいた赤やピンクの花とハートの形をした葉がなんともかわいらしい、冬の花です。

 

岐阜県立恵那農業高等学校

の生徒らがてがけた

シクラメン

食べとるマルシェにて

落ち葉の絨毯

恵那市ではまだ雪の気配は感じられないものの、冷たい北風が木々の葉を落とします。紅葉や銀杏はもちろん、マンサクやハナミズキも山々の表情を変えます。そして朔風が木の葉を払い、絨毯のように広がる一面の赤や黄色が美しいです。地面いっぱいに広がる落ち葉と、葉を落とした木々は冬の景色の象徴であり、季節の移り変わりが感じられます。

公園などで乾いた木の葉を踏む「かさりかさり」という音。靴底の感触が柔らかく、いつもより長く歩いていました。私たちはこの時期だけの音や足の感触、また落ちた葉も美しいと思う感性を持ち合わせているのだなと思いました。

明智町 千畳敷公園 明智光秀産湯の井戸

冬の便りと贈り物

一年の終わりである師走は文字通り走り回るような、何かと忙しいとき。また、お世話になった方に、感謝の気持ちを贈るお歳暮の準備をする時期です。忙しい時期ですので、健康を気遣う言葉や一年間お世話になった感謝の言葉を繋げると気持ちがより伝わりますね。

昔は、野菜や魚、お酒など、神棚にお供えするものを「お歳暮」と呼んでいました。お供えものを人々で分かち合って食べたことが今日の「お歳暮」に繋がっているのだそうです。食品を送ることが多いのはその名残があるのですね。

最近はお友達にもちょっとしたギフトを送る習慣もあります。恵那の美味しいを探して送るのが毎年の楽しみになりました。皆さんは何を送りますか。そしてどんな言葉を添えるのでしょうか。

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kotomi mizuno

Kimono文化(呉服販売、着付け)に触れたことで日本の暦に流されるように生活したいと思うようになりました。恵那にUターンしてから恵那の歴史や強みを知りました。恵那の強みを二十四節気で綴っています。時代の流れが速すぎてもスロウで心地良いコトやモノに触れていたいです。
土から始まり土に還る循環を学びたいと思います。畑で育てる藍、湧き出る水、山から伐りだした薪で作った灰で藍染に挑戦します。

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