2022『大暑』

お知らせ

恵那の大暑

大暑はその字の通り一年のうちで最も暑さの厳しい頃。各地でのお祭り、花火大会もこの期間に行われ、夏の風物詩が目白押しです。今年はお祭りが開催される地区も増え、淡い提灯の明かりや浴衣姿は何とも情緒があります。

今年の夏は長雨が続き、夏らしい「暑き日」を待ち望む一方で、熱気がまとわりつく蒸し暑さがあり、台風や夕立など夏の雨が激しくなる時期です。農家はこの不安定な夏の天気をしのぐため五感をフルに活用するのだと思います。私もこの二十四節気を綴りながら、この土地で育てる豊かさを学び、藍を育てています。私はまだまだ足元にも及ばず、天気予報アプリを頼っています。最近の夏の雨は表情が豊かだと感じています。

お酢の話

えなえーるでは恵那の食の魅力を発信しており、食の魅力の中でも発酵には力を入れています。東京農業大学名誉教授で農学博士、恵那市たべる推進協議会のアドバイザーでいらっしゃる小泉武夫先生の【発酵の学校 恵那サテライト教室】に参加しました。「お酢の話」と題された講座はすぐにでも試したいことばかりでした。

お酢には疲労回復を助ける効果があると聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。昔から伝えられてきた様々な健康効果は、科学的に検証されつつあるようです。

この時期に土を触ったり、草を刈ったりするだけでふらふらしてしまう自分に、なんて体力がないのだろう、と肩を落とす時が何度かありました。そんな時はお酢の健康効果に頼りたいと思いました。

夏野菜とお酢

恵那の豊かな土や水、人に恵まれ、夏野菜の収穫も加速します。今年の大暑は夏野菜の献立にも、お酢を積極的に活用したいです。

先日郷土食の勉強で郡上を訪ねた時のこと。その日のお昼に準備していただいた夏野菜の美味しさに感動しました。さっと塩で揉んだだけ。甘酢で漬けただけ。それが本当においしく、体が喜ぶのを感じました。私もこういうおもてなしが出来るようになりたいなと思います。素材を生かし、旨味を引き出し、そして深みのある味に調えてくれる夏野菜のマリネやピクルスを作ってみたいです。

本格的に厳しい暑さになるこの季節。夏野菜をふんだんに使い、お酢の酸味を生かしたさっぱりとした料理を食べて今日も草刈りに勤しみたいと思います。

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kotomi mizuno

Kimono文化(呉服販売、着付け師)に触れたことで日本の暦に流れるように生活したいと思うようになりました。えなえーるでは、恵那の強みを二十四節気で綴っています。
今後は土から始まり土に還る循環を学びたいと思います。畑で育てる藍、湧き出る水、山から伐りだした薪で作った灰で藍染に挑戦します。

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