2022『夏至』

お知らせ

恵那の夏至

「夏に至る」と書くように、この頃から夏の盛りに向かいます。一年のうちで昼の時間が最も長くなります。「太陽の力が最も強まる日」とされ、各地で夏至祭が催され、近年ではキャンドルナイトのイベントも広がってきているようです。

夏至の日、昼が最も長いということは、夜が最も短いということ。夏の短い夜は「短夜(みじかよ)」と呼ばれ、夏の季語にもなっています。

昨年の夏至は、古代遺跡鍋山メンヒルにいました。二つの立石の間隔は数センチほどで、夏至の日はこの数センチの間に朝日が差し込みます。古代より夏至と田植えは深く親和していたといいます。古代の人々は何を祈ったのでしょうか、ロマンを感じます。

2021年夏至のご来光

今年は見られたのでしょうか

 坂折棚田の提灯行列

同じ頃恵那市では、「坂折棚田に行って来たなだ隊」の皆さんが主催される提灯行列が開催されました。もともとは『田の神様灯祭り(ともしびまつり)』として、稲作の豊作祈願のためのお祭りです。

夏至の頃に行われる夏至祭やキャンドルナイト、田の神祭り、そして田の神様にお供えしたといわれる郷土料理の朴葉寿司の時期が繋がり、この提灯行列を知りました。

坂折棚田の田の神様は、しゃもじをお持ちです。繋がっていますよね。

夜になると提灯の薄い和紙から透けるろうそくの揺らぎがとても優しい。石積みを照らし、また田んぼの水に反射をし、川の流れる水の音と虫たちの合唱に蛍が舞います。子供たちが「僕の植えた苗はここー。」と嬉しそうです。人工的な明かりのない場所を探すのも難しくなった昨今、この提灯行列は光の幽玄美でもありました。

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祈るということ

昨年からこの二十四節気では、恵那の田植えに触れてきました。見渡す限り田んぼの地域の恵那。それぞれの作り手の豊作への願いは、はかり知れません。米どころの恵那では、メンヒルのような立石もあり、恵奈の里次米(すきまい)お田植え祭りがあり、日本の棚田百選に選ばれた坂折棚田もあります。ほとんど農民だった歴史があり、結(ゆい)の文化で田植えが行われてきました。

時代は違っても、どの歴史を切り取っても祈りがあります。

地域のお祭りなどの機会が減り、祈る姿を見ることが減ったのも関係あるのか、人々が手を合わせ祈る姿がとても美しく感じ、はっとしました。世代によっても違うのでしょうか。

短夜の夏至には、キャンドルを灯し、自分なりの祈りを問うてみたいと思いました。

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kotomi mizuno

kotomi mizuno

Kimono文化(呉服販売、着付け師)に触れたことで日本の暦に流れるように生活したいと思うようになりました。えなえーるでは、恵那の強みを二十四節気で綴っています。
今後は土から始まり土に還る循環を学びたいと思います。畑で育てる藍、湧き出る水、山から伐りだした薪で作った灰で藍染に挑戦します。

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