2022『立冬』

お知らせ

恵那の立冬

「冬が立つ」と書くように、冬の兆しが見え始める時期になりました。空気がぐっと冷たくなり、冬の気配を感じます。何度か霜が降りました。冷たい雨が降り、木枯らしが吹き、そして小春日和を繰り返し、少しずつ気温が下がるのを感じます。寒波がきて数日たつと、木の葉の色が変わるのがはっきり分かりますね。イイギリの赤い実や、ムラサキシキブの青紫色の実が青空に映え、柿の実が夕日に輝く時期です。

柿の木のある風景

偶然、柿を採るご家族に会いました。竹の先を割って柿を収穫する道具も久しぶりに見ました。私が幼い頃には家に柿の木があり、祖母が干し柿にしていた記憶があります。私は当時、包丁が使えなくてすぐに断念したのを覚えています。

この辺りでもきっと柿を吊るすときの結び方や、干し方もそれぞれあったのでしょう。柿の実の収穫は、昔は「木守り」として一つ残して収穫したとも聞きます。登って採る姿と、手伝う子ども。夕日に照らされた柿の実はあかあかと、輝いて見えました。柿の木のある風景は美しく、この先も続いていくといいなと思います。

晩秋初冬の野菜

霜が降りると、恵那の畑の作物もがらりと変わります。これからは人参やサツマイモなどの根菜類と、霜に当たると美味しくなる春菊や水菜などが旬を迎えます。昼夜の寒暖差が野菜を美味しくするとはよく聞きます。昼に光合成でたっぷり栄養を作り、夜は自分が凍らないように糖を出すのも理由の一つ。恵那の寒暖差は野菜に嬉しい効果をもたらしています。

春にぐんぐんと伸びる葉物野菜も美しいなと感動しますが、この時期の緑もまた美しく、感動を覚えます。

これからはお鍋がさらにおいしくなる季節です。素材を生かして少しの調味料で炊いても美味しいです。葉物野菜や芋、白菜を美味しく頂きたいと思います。カムジャタン、ラグーなど作ったことのない煮込み料理も挑戦してみたいです

おかさげ農園にて

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kotomi mizuno

Kimono文化(呉服販売、着付け)に触れたことで日本の暦に流されるように生活したいと思うようになりました。恵那にUターンしてから恵那の歴史や強みを知りました。恵那の強みを二十四節気で綴っています。時代の流れが速すぎてもスロウで心地良いコトやモノに触れていたいです。
土から始まり土に還る循環を学びたいと思います。畑で育てる藍、湧き出る水、山から伐りだした薪で作った灰で藍染に挑戦します。

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