中秋の名月(10月1日)

2020年は10月10日が中秋の名月となります。お月見です。
さあ、どんな日なのか、一緒に紐解きましょう。

季節の移り変わりがはっきりと感じられる日本には、四季おりおりの美しい習慣があります。故人と生きるものとの精神的なつながりを求めるしきたりも、日々の生活に密着していたのですね。

こうした行事 ——— 事を行う=実行する ——— この行動で、私は美しいものを美しいと感じる心のゆとりを創り出すことができます。大いなる力の存在を認め自然の恩恵に感謝します。

今回はテーブルクロスを待宵草で染めました。鳩羽色に近いでしょうか。夏の終わりに秋が待ちどおしいお色味になったと思っています。そして佐々木田鶴子先生監修のもと染めた藍染のランチョンマットは、春夏秋冬、何にでも合います。

お供えは、梨、サツマイモ、里芋、栗、むかご、南瓜です。梨以外は、畑で実りました。お月様から見て右側が人工的に作ったもの、左側が天然のお供えです。今回の展示は一週間あったのでお団子は粘土で作りました。当日だけは、えなえーると農政課兼任の羽根さんに作って頂きます。

秋の七草は知っていますか?はぎ、おばな、くず、なでしこ、おみなえし、ふじばかま、ききょうです。季節感も変化が著しい昨今、この時期に七種類そろわないですね。私は裏山で採れたものだけで生けました。おばなとはススキのことです。本数は奇数が良いみたいです。

そして蔵にあった籠は経年による美しい栗皮色です。籠には実った栗と里芋を。別名「栗名月」、「芋名月」というこのお月見。先人達は秋の収穫をどんなに心待ちにしたのでしょう。今となっては潤沢にありあまる物の中から、感謝や喜びを自ら探すひと手間が必要です。

そして今回は麹士としても活動を始めたえなえーるスタッフの和田知美さんが“味噌玉団子”をコラボレーションして下さいました。調査は出来ませんが、おそらく日本初ではないかと思われる“味噌玉団子”を一緒に展示させて頂いています。

恵那で生まれて、育ちました。Uターンで帰省5年目になります。何かを発信するとなったときに、皆様何を伝えますか?デジタルの時代になり、情報が容易に手に入ります。頼んだ商品が次の日に届きます。世界中どこにいても、コミュニケーション図れるようになりました。

多様性が重んじられ、個性を伸ばし、常識が覆ります。これからも加速するでしょう。

ただ、どんなときも月は満ち、欠けていく。そしてまた満ちていくのです。いにしえより変わらない事。自然と共に生きることは、恵那で暮らすことと同じこと。変わらずに残されてきた行事や習慣が貴く感じてなりません。

私が発信出来ることは特別なことではなく、隣に寄り添う自然です。秋の収穫、家族、周りの人に感謝すること。

お月様の恩恵を心身に宿し、美しい水、美しい土、実りの恵那に感謝したいと思います。

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